イケてるロックバンドIssuesはポップコア?それともR&Bコア?

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今回紹介するのはアメリカはジョージア州アトランタのバンド”Issues”(イシューズ)です。

とにかくお洒落でカッコイイ!!楽曲もルックスもセンス抜群です。センスの塊です。

彼らは只のメタルコアバンドでは無く、様々なジャンルをとても高い水準で融合させています。メタルをベースにポップやエレクトロ、ファンク、さらにはR&Bが素晴らしくブレンドされています。

(実際彼らを知るまではメタルコアとR&Bは対極くらいのイメージがありましたが、これほどまでかっこよく融合させられるものかとビックリしました)

邦楽ロックファンにも是非聴いてもらいたい!!

ドラマティックな曲展開が多いのも彼らの魅力です。

サビ部分では思わず口ずさみたくなる様なキャッチーなメロディラインもありますので、邦楽ロックファンにもすんなり受け入れられるのではないでしょうか。

普段ONE OK ROCK(ワンオクロック)とかcoldrain(コールドレイン)は聴くけど、あまり洋楽ロックを聴かない人にも間違いなくオススメです。

こういった素晴らしい海外アーティストたちはもっと広く知られるべきだと思います。

彼らのキラーチューンStingray Affictiom!!

めちゃくちゃかっこ良くないですか?

気になるバンドメンバーの特徴は?

クリーンボーカルのTyler Carter(タイラー・カーター)の歌唱力はR&Bシンガーばりに抜群で、特に最新アルバムHeadspaceの各楽曲を聴くと、KING OF POPSのMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)の影響をかなり受けていると思います。

※同じくMichael Jacksonの影響を色濃く継いでいる有名アーティストとしてはR&BシンガーでChris Brown(クリス・ブラウン) ・ Usher(アッシャー) ・ Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク)やポップミュージシャンではBruno Mars(ブルーノ・マーズ)がいますね。

バンドメンバーも非常に高い演奏力をもっており、ジャンルレスを感じさせるサウンドにリズム感重視
(表現が難しいのですが、跳ねるドラムに対してギターとベースが近い音程で合わせにいっている印象)で、メタルバンドならではの歯切れよいヘビィなリフ、そして随所に入るブレイクダウンがカッコイイです。youtubeでもライブ映像やセッション映像を見ることが出来ますが本当に上手です。

またバンドにはTyler "Scout" Acord(タイラー・アコード)というキーボード兼DJがおり効果的に入るスクラッチやサンプリング、シンセが絶妙に楽曲とマッチしています。
プロデューサーとして制作にも関わり非常に重要な役目だった彼ですが、2015年に脱退を発表しました。
自身のキャリアに集中する為とのことですが、セカンドアルバムHeadspaceには参加しています。

アンクリーンボーカルのMichael Bohn(マイケル・ボーン)のシャウトやデスボイスもかっこよく大好きでしたが、彼も2018年に脱退の発表をしました。2016年に発売されたフルアルバムHeadspaceのなかで、シャウトだけではなく歌い上げているパートもあり結構渋かっただけに残念です。


それでは彼らの作品のレビューをしていきたいと思います。


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アーティスト:Issues
アルバム名:Black Diamonds (EP)
レーベル:Rise Records
リリース日:2012年11月13日
iTunes Store
Apple Music

Tracklist:
1. Black Diamonds
2. King of Amarillo
3. The Worst of Them
4. Princeton Ave
5. Love, Sex, Riot (featuring Chris Fronzak)
6. Her Monologue

2012年にリリースされた彼らのデビューEPになります。なかでも個人的に一番好きなのはThe Worst of Themです。切なくもメロディアスなボーカルにヘビィでタイトな楽曲が絡みつき素晴らしい曲です。

5曲目のLove, Sex, Riotには同じくアトランタのバンドAttila(アッティラ)よりChris Fronzak(クリス・フロンザック)が参加しております。彼の特徴的なデスラップが楽曲に良いスパイスを与えています。

彼らの作品のなかでも全体的に非常にヘビィでタイトなのですが、キャッチーなメロディラインもあり、聴きやすく良くまとまった一枚です。このEPによってアメリカでもフルアルバムの発表への期待がとても高まりました。


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アーティスト:Issues
アルバム名:Issues (Album)
レーベル:Rise Records
リリース日:2014年2月18日
iTunes Store
Apple Music

Tracklist:
1. Sad Ghost    
2. Mad at Myself    
3. Life of a Nine    
4. The Langdon House    
5. Late    
6. Old Dena    
7. Stingray Affliction    
8. Never Lose Your Flames    
9. Personality Cult    
10. Tears on the Runway Pt. 2   
11. The Settlement    
12. Disappear (Remember When)

2014年発売、セルフタイトルの1stフルアルバムになります。

初めてリードシングルStingray Afflictionを聴いたときに衝撃を受けました。終盤のR&Bパートのトラックアレンジもなんとも気持ちよいR&B感があり良かったのですが、なんといってもTyler Carterの歌唱力には驚きました。
また楽曲にはDJのスクラッチなどが入り、今や懐古的ですらあるミクスチャーロックにあえて寄せているかのようで逆にフレッシュな印象を受けました。

打ち込みドラムから始まるNever Lose Your Flamesも彼らを代表する曲です。パンクロックにアプローチしているかのような疾走感のあるトラックにはメロディアスなボーカルとシャウトが絡まり本当に心地よいです。

人気のシングル曲Hooligansが未収録なのが残念ではありますが、一曲目のSad GhostからラストのDisappear (Remember When)まで、1曲毎のアレンジや展開が秀逸で、その他のバンドとは一線を画す高クオリティな名盤です。

前作と比べ更に曲の振り幅も増え、よりスタイリッシュになっていますね。

※HooligansはiTunesのデジタル配信か、youtubeで是非チェックして下さい。とてもカッコイイですよ!!
HooligansのiTunes Storeのリンクはこちら


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アーティスト:Issues
アルバム名:Diamond Dreams (EP)
レーベル:Rise Records
リリース日:2014年11月18日
iTunes Store
Apple Music

Tracklist:
1. Hooligans    
2. Disappear    
3. King of Amarillo    
4. Princeton Ave    
5. Diamond Dreams    
6. Never Lose Your Flames    
7. Tears on the Runway    
8. The Worst of Them

続けて彼らは過去の楽曲をアコースティックアレンジしたEPのDiamond Dreamsを発売しました。

メタルコアバンドがアコースティックアレンジのミニアルバムを出してしまうのも驚きですよね。
ボーカルTyler Carterの良さが堪能出来る一枚です。今作は彼の意向が色濃く出ている印象です。

前2作、それぞれ原曲とのアレンジの違いを比べてみても面白いかもしれません。

このEPを聴いたIssuesを知らないリスナーが普段の彼らのスタイルを知ったら衝撃を受けると思います。

お洒落なBGMとして流しても良さげな、総じて”聴かせる”一枚です。


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アーティスト:Issues
アルバム名:Headspace (Album)
レーベル:Rise Records/国内盤:Warner Music Japan
リリース日:2016年5月20日/国内盤:2017年3月29日
iTunes Store
Apple Music

Tracklist:
1. The Realest    
2. Home Soon    
3. Lost-n-Found (On a Roll)    
4. Yung & Dum (featuring Jonathan Langston)    
5. Made to Last     
6. Flojo     
7. Hero    
8. COMA    
9. Rank Rider    
10. Blue Wall   
11. Someone Who Does    
12. I Always Knew 
13. Slow Me Down

2016年に発売された待望のセカンドフルアルバムHeadspace。前述のような様々なジャンルに、なんとジャズさえも違和感無く融合させたポップでキャッチーな珠玉の一枚です。

今作Headspaceは今までの彼らの作品と比べてもメタルバンド特有の重低音、ザクザクとヘビーなリフやタイトなドラム、シャウトやデスボイスが減っておりハードさが薄まって、全体的により聴きやすい曲風になっていますのでゴリゴリ好きリスナーには少々物足りないかもしれません。
ですが更に自分たちの音楽性を追求し、エモーショナルなボーカルを更に際立たせ、メリハリ感のあるギターのお洒落なコード進行やテクニカルで弾むようなベース、手数を見せ尚グルーヴを感じさせるドラミングと他のメタルバンドが追随出来ない様な素晴らしい仕上がりになっています。非常にレベルが高くメタルコアジャンルのある種、昇華すら感じさせます。

今作は音楽好きな人であれば思わず”オッと”なるような、まさにジャンル問わず聴きやすい万人受けの印象を受けます。

お洒落なリードシングルThe Realestはのっけからファンク要素満載!グルーヴィでノリノリでかっこいいですよ。演奏力の高さをも感じさせる曲なので耳の肥えたリスナーも唸る1曲です。是非youtubeでPV確認してみてください!!

2曲目のHome Soon、物憂げな感じからドラマティックになっていく曲ですが、終盤のTylerの”West coast days go by so damn slow~”こんな歌いまわしロックバンドで出来ないですよ!鳥肌モノです。

Michael Bohnのシャウトとリズム隊の激しい演奏から始まるLost-n-Found (On a Roll)ですが、途中からなんとゴスペルっぽいノリに変化していくさまに胸が熱くなりますよ。必聴です!!

更にYung & Dumではヴァイオリンまでも使用しカントリーにもアプローチしています!ナチュラルに馴染みすぎて、もはや節操の無さを感じさせないほどのクオリティです。

1stアルバムは良かったけど、2ndは期待を裏切られたなーなんてバンドのアルバムはごまんとあれど、Issuesの2ndアルバムは良い意味での期待をはるかに裏切ってくれています。

全ての楽曲がお洒落で完成度も非常に高い、まさに珠玉のヘビーローテーションアルバムです。


まだ知らない人には是非知ってもらいたい非常に完成度の高いメタルコアバンドIssuesを熱っぽく紹介しました。

ポップコア?R&Bコア?いやいや、”ジャンルがIssues”と思えるほど唯一無二のサウンドを誇る彼らを是非チェックしてください。

Issues(イシューズ)オフィシャルサイトはこちら Issues | Official Site